大人気のミディ胡蝶蘭、自宅での楽しみ方！ part１

今、20〜30代の女性から熱い視線を注がれている花がミディ胡蝶蘭。はなぞくかぞくでは、鹿児島県の日野洋蘭園さんのミディ胡蝶蘭を販売しており、たくさんのご注文をいただいています。

今回も福島県で活動をしている円谷しのぶさんに、ミディ胡蝶蘭の楽しみ方、飾り方を教えていただきます。

「ミディ胡蝶蘭は個性的な色が楽しめる花だから、器を選ばない花です。むしろシンプルなガラスの花瓶などだと、花自体の個性が際立ってきます」と円谷さん。
確かに日野洋蘭園さんのミディ胡蝶蘭は、色が独特です。今回円谷さんの元に届いたミディ胡蝶蘭は下の4種！

「自宅にあるガラスの器に合わせるので、十分だと思います。写真のようにいくつかの器を組み合わせて飾る場合は、一つの花瓶にまず生けてから、合わせるといいですよ」
器だけを並べて花を生けるよりも、まず花を生けてから空間に合わせて並び替えるとまとめやすいそうです。
「小さい花瓶には1本、大きい花瓶には今回は2本入れています。ミディ胡蝶蘭は両サイドに花が着いています。今回は大体、左右で花が多くついている方が前に見えるように生け、茎の流れに沿って生けることがポイントですね。茎と器のバランスだけ考えたので、茎を少しカットしたのと、左側の器の濃いピンクの花だけ、茎の向きが少し難しかったので、少しだけ茎に指で力を入れて曲げています。この茎を曲げることを矯め、と言いますが、力を入れすぎるとミディ胡蝶蘭の茎が折れてしまうので、心配な人は花瓶とのバランスがいい部分で茎をカットするのでいいと思います」

ミディ胡蝶蘭は存在自体が華やかなので、他の花を合わせなくてもこれだけで十分ですね！

「器の数を変えて、並び替えるだけでも雰囲気が変わりますよ。もちろん、１輪ざしでも楽しめます」

「口元が細い香水の瓶などに1本入れてみました。ダークカラーの花と香水の瓶の色を合わせてみました。透明なシンプルの小瓶でも十分素敵です」

茎に葉がないので、小さな瓶だとミニマムだけど、華やかさがありますね。

シンプルな器での楽しみ方が続きますが、ここから個性的な器との合わせるテクニックも伺いましょう。

これは、さっきとは一変した雰囲気ですね。
「器は父が骨董市で昔買ったものです。お客様の自宅や実家などにもありそうな器ですよね。オリエンタルな雰囲気の器で、若い人は古くさく感じてしまいそうですが、色々な色のミディ胡蝶蘭を合わせることで、シノワズリーな雰囲気に仕上がります。器のインパクトと花の強さとのバランスもいいんですよ。和の空間に飾るのももちろん素敵ですが、下の写真のようにシャビーな家具などの上に置くと軽さも生まれますよ」

「ミディ胡蝶蘭は、従来の白い胡蝶蘭と比べて、新しさがあります。でも胡蝶蘭らしい重厚感やフォルムを生かすと、どうしても色や形からコッテリとした印象になりがちです。なので、飾る場所は背景がうるさくなく、あっさりした場所にすることで、悪目立ちせずにマッチしますよ」。確かにこの華やかな花が花柄の壁紙の前とかだと、ちょっと非日常な空間になってしまいますね。

「あとは、背景が派手な場所の場合は、最初のようにクリアのガラスの器でさっぱりと生けるのがいいですね」
花の生け方は足すだけでなく、どこかで引いてあげるのがいいのですね！

このグリーンの花瓶のミディ胡蝶蘭も素敵ですね。
「このグリーンの花瓶はベルギーのメーカー、ヘンリー・ディーンのものです。ツヤっとしたグリーンのガラス花器に、反対色（補色）のピンクを合わせています。器のフォルムがシンプルなので、裏側の花を落として花のフォルムを際立たせています。後ろに少しだけ花が見えると、形がはっきりしないので。花に手を加えることで、ナチュラルさよりもモダンな雰囲気になりますね。ミディファレノは合わせ方では、都会的な雰囲気も素敵ですよ」。円谷先生は、今ピンクとグリーンの色合わせが好きみたいですね。かっこいい感じになりますね。

「花を落としたら、１輪ずつ生けるのもおすすめですよ」

わー、かわいい！この蔓も素敵です。
「実は蔓は器に生けずに、あしらっているだけです。でも二つの花瓶を置いたときに、蔓が入ることで、器同士の繋がりが生まれてきます」
おお！この蔓にはそんな役割があるんですね。確かに一緒の世界がある印象になりますね。

「さっきの色合わせは反対色でしたが、失敗しにくいのは、花色と器を同系色にすることですね。オレンジの陶器はドマーニというこちらもベルギーのメーカーのもの。こちらは黄色とアプリコットカラーの花を合わせました。

葉を入れない方が軽い雰囲気です。ミディ胡蝶蘭は手をかけすぎないことが生け方のコツでもありますね。花の向きも自然体で決まる場所を見つけて、生けていった方が綺麗ですよ」

バイカラーやダークカラー、鮮やかな色やフォルムで個性があるミディ胡蝶蘭。数本あるだけで、長い期間楽しむことができるのも特徴です。ぜひ自宅で楽しむときは、色々な飾り方にチャレンジしましょう。
次回も円谷先生に、ミディ胡蝶蘭の個性的な器との合わせ方や他のお花との合わせ方のポイントなどを伺いましょう。お楽しみに！

【教えてくれた人】
円谷しのぶ先生　福島県出身。大学卒業後、都内の花店で働きはじめたことをきっかけに花の道へ。その後、大手花店の本社教育担当やグリーンショップ担当など幅広く活躍。現在は福島県にある自宅で、庭の花を使ったレッスンやクラフト、和ハーブの教室などを開催中。
Instagramはこちら➤https://www.instagram.com/shinobu_t_2v/

text：はなぞくかぞく編集部

—————————————————————————————————–
〚商品購入ページはこちら〛