希少な愛らしさ！オキシペタラム‘ブライダルルージュ’

はなぞくかぞくでは、高知県安芸郡芸西村の田村善稔さんのブルースター‘ブライダルルージュ’を販売しています。

春にキュートなクレマチスを出荷していた、田村さんから新しい花が届きました！ブルースター（オキシペタラム）‘ブライダルルージュ’です。ブルーの印象が強いからブルースターと呼ばれているオキシペタラム。そのなかでも希少なピンク色の品種です。

今回はこの‘ブライダルルージュ’の飾り方を福島県で活動している円谷しのぶ先生に教えていただきます。

「今回の‘ブライダルルージュ’は、水入りで到着しました。ので、水揚げせずに飾れる状態です。もし、水が下がっていたら、前回のブルースター‘ピュアブルー’同様に、湯揚げをしてくださいね」

「風になびくようなやわらかな雰囲気で、クリアなガラスに飾ってみました。こうして飾るとしっかり花を見ることができます。ブルースター‘ピュアブルー’に比べて、枝が蔓っぽい草姿です。葉はブルーより大きいのに、先端部分の葉は小さい。そして花は少し丸みがありますね。この‘ブライダルルージュ’をバスケットでナチュラルな世界観で生けてみました。

バスケットのなかに低めの器を入れて、あえて横に流れるように生けて、バスケットの縁を利用して広がりを出しています。後ろ側には花を入れない三方見の生け方です。先端までしっかり花が咲いているから、葉もあまり取らずに生けても素敵ですよ」

あまり手をかけないで、綺麗なのはいいですね！

「葉の分量は、全体のバランスをみながら、判断するといいですね。次はせっかく綺麗な姿なので、横に流れるように生けてみました。花と花の間がいいバランスで空いているので、流れが美しくみえますよ。器はガラスのコンポートです。コンポートの口元は広いので、ワイヤーでできたフロック（花留め）を仕掛けて、広がりを出しています。剣山でも代用できますよ」

うわー！枝の感じが素敵ですね。葉のグリーンとのバランスがいいのですね。一種でこのまとまるのもいいですね。

「次は花色のピンクを生かして、花鉢のように生けてみました。今回は花を平行にまっすぐ並べて、そのまま器に挿しました。ポイントは茎をまっすぐに揃えることです。‘ブライダルルージュ’は、花の表と裏がよくわかる花です。

左が花の裏側、右が表側です。花が表側を向くように、茎をまっすぐ揃えてみてくださいね」
ピンクの花に器の水色の器の色合わせが素敵ですね。

「ブルースター（オキシペタラム）の花形はやっぱり星形でかわいい！だから、その花をメインにリースを作ってみましょう」
リースですか
「ドーナツ型のようなリース用の器を利用しています。

茎を器の直径程度にカットして、水を張った器に斜めに生けていきます。写真のようにリース型一周になるように生けていきましょう。今回は6本ほど使いました。

空いている空間にはカットした花の短い部分を挿していきます。

仕上がりはこんな感じです。間に挿す花の分量で雰囲気は変わりますよ」

ピンクの存在感がすごいですね！そしてやっぱりかわいい。
「このリースは水も入っているし、テーブルに飾るのにぴったりですよね。ピンク色は白と相性がいいので、ヤツデの花を合わせてみました」

「華やかな‘ブライダルルージュ’ですが、大人っぽい生け方もやってみましょう。ダークブラウンの器に、先端のつぼみと花の部分だけ残して、下についている花を外して生けています。下の方に葉を多く入れると、よりシックになりますよ」

シンプルなインテリアに合いそう！器の色が落ち着くだけで、がらりとイメージが変わりますね。

「ほかの花と合わせるときも、小さな花瓶に別々に生けると失敗しにくいです。小さな３つの花瓶に、庭のバラと八重咲きのペチュニアを合わせました。別の器に生けると、飾る場所、並べ方の自由度も高くなりますよ。今回はかなり小さな器なので、サイズ感がわかるように切手を並べてみました。同じようにガラスの小瓶と花瓶も並べてみました。

高さのある花瓶に‘ブライダルルージュ’とセージやコニファー、手前の花瓶にキャットミント、ビオラ、‘ブライダルルージュ’の短いものを合わせました」
あっという間に春ですね！
「こんな合わせ方だと高さが違う花も合わせられます。最後に華やかなバラと合わせてみました。ピンクのバラ‘ケルビーノ’、ルー、キャットミントやハーブを合わせてみました。やわらかな草花の‘ブルースター’は、ハーブとよく合いますね。草姿や色を生かしながら、楽しみながら飾ってくださいね」

販売しているお花屋さんが多くはないというほど、希少な‘ブライダルルージュ’。一足早い春を感じられる花です。

【教えてくれた人】
円谷しのぶ先生　福島県出身。大学卒業後、都内の花店で働きはじめたことをきっかけに花の道へ。その後、大手花店の本社教育担当やグリーンショップ担当など幅広く活躍。現在は福島県にある自宅で、庭の花を使ったレッスンやクラフト、和ハーブの教室などを開催中。
Instagramはこちら➤https://www.instagram.com/shinobu_t_2v/

text：はなぞくかぞく編集部

—————————————————————————————————–
〚商品購入ページはこちら〛