《アルストロメリア》名脇役をメインに飾る!―Part1 ボリューム感、カラバリと日持ちのよさが魅力
はなぞくかぞくでは、山形県鶴岡市の阿部 秀和さんのアルストロメリアを販売しております。
stiffany&rusia
アルストロメリアといえば、1輪の花を見ると、独特な色合いとスポットがあり、ツツジのような花形が特徴的な花。原産地は南米で、日本には1920年代に渡ってきたものの、今のようにお花屋さんでよく見かけるようになったのは1980年代に入ってから・・・という比較的新しいお花です。
アルストロメリアは、生けるときには、主役というより、メインの花に合わせて使うことが多い花。とはいえ、脇役だけじゃもったいない!のがこの花です。
一見、どう飾っていいかわからないアルストロメリアの飾り方を今回も福島県で活動をしている円谷しのぶ先生に教えていただきます。
「アルストロメリアは、品種によって、花の大きさや花の茎の長さ、花の付きかたがそれぞれ異なるのです。まず、花から茎までの長さによって生け方を変えるというのがわかりやすいかもしれないですね」
アルストロメリアは、4〜6輪の花が集まって咲く花。茎から分かれて花首までの長さが確かに品種によって違いますね。
「そうなんです。一番、生けやすいのはこの花の集合を一つの塊として生かすことです。花首までが短いタイプは、すっきり見えることが多いです。この白いホワイトハートは、茎が短く花全体が塊で見ても、コンパクトでした。葉を全て取り、茎をすらっと見せて生けると今までのボリューム感のあるアルストロメリアとは雰囲気が変わりますよ。
whiteheart
粉引きの器に剣山をセットして、葉を取ったアルストロメリアを生けています。足元には庭のドクダミとバラの実をあしらっています。色が白ということもあって、キリッとした表情が出せますよ」
一輪挿しとは、また違う一輪の飾り方ですね。足元も秋らしい季節感も素敵です。
「花首からの茎が長い品種の場合は、一輪ずつ切り分けて飾ることができます。
Martini
これはマティーニというニュアンスカラーの品種ですが、花首が長いタイプで割と花も大きめです。器は笠間の吉田麻衣子さんという作家さんの花瓶で、水差しよりも奥行きがない珍しい形のものです。奥行きのなさを生かし、左右にはマティーニを1本ずつ生けています。中央部分は枝分かれ部分でカットしてものを両端より少し低めに生けました。花首が長いと同じ花でも、こんな感じに切り分け方を変えると、生け方の幅が広がりますよ」
確かに!枝分かれしている花だからこそ、切り分け方で変えるのですね!
「アルストロメリアの間には赤いノバラの実と紅葉しはじめたキイチゴの葉を入れています。ニュアンスカラーの花のなかに、ちょっとしたスパイス的な役割ですね」
可愛いけれど、ちょっと締まりがない風にも見えてしまうニュアンスカラー、そこに赤い実が小さくても入ると、まとまりがいいですね。
「今度は、色々なタイプのアルストロメリアを一緒に生けてみました。
アルストロメリアだけで生けるというのは簡単なようで、やはり難しいですが、それぞれの花の色と付き方に合わせて、役割を決めると、生けやすくなりますよ」
役割を決めるっていうのは、主役や脇役とかでしょうか?
「そうです。もう少し細かく、メインの花となるフォーカルポイント、ボリュームを出す花、アクセント、引き立て役などですね。先程、一輪で生けた‘ホワイトハート’は、小ぶりでコンパクトな花。これを主役にしようと中心に生けています。‘ホワイトハート’の下に配置した淡いピンクの‘ステファニー’はたくさんの花がついていたので、ボリュームを出す役割にして、茎を短くカットして間を埋めるように生けています。ニュアンスカラーの‘マティーニ’は、主役では無くても目立つように正面と左上に挿しました。色が強すぎないので、目立っても嫌じゃないですよね。右側に生けたピンクの‘ピンクパフェ’は茎を見せるように飛ばして2カ所に、間から見える赤い‘ルシア’は差し色(アクセント)です。色が目立つので、他の花で少し隠れるくらいの方が全体のまとまりはよくなります」
おおー、こんな感じでそれぞれの花に役割を与えて生けていくんですね!
たくさんの色が入っても、どれも喧嘩せずにまとまっているのもすごい!
「そうそう、小輪のグリーンの‘パール’は左下に入れていますが、これは花というより葉物(グリーン)として今回はあしらいました。この品種があることで、他に葉物など加える必要も無くなります」
グリーンの花は、葉物的役割にもなるのですね!
「あとは主役のアルストロメリアの色によって配置や役割も変わってきますね。花を見て、どの役割にしようかと考えるのも楽しい時間ですよ」
確かに、色が豊富なアルストロメリアならではの楽しみ方ですね。
さて、次回は見せたい雰囲気での生け方や円谷先生のお庭の植物との合わせ方などを中心に教えていただきましょう。お楽しみに!
【教えてくれた人】
円谷しのぶ先生 福島県出身。大学卒業後、都内の花店で働きはじめたことをきっかけに花の道へ。その後、大手花店の本社教育担当やグリーンショップ担当など幅広く活躍。現在は福島県にある自宅で、庭の花を使ったレッスンやクラフト、和ハーブの教室などを開催中。
Instagramはこちら➤https://www.instagram.com/shinobu_t_2v/
text:はなぞくかぞく編集部
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