はなぞくかぞくコラム

切花の生産地は秋にまた変化する!

2021年09月21日

切花の生産地は秋にまた変化する!

9月も終盤、お彼岸がはじまりました。あんなに暑かった夏は、パラリンピックの閉幕と合わせて、すっかり遠くなり、空は高く日差しは強くても、流れる風はどこかひんやりとして、秋の訪れを日に日に感じます。
秋分の日の過ぎると、日が短くなり、より秋深まります。

実は花の世界では、秋に旬を迎える花はとても少なく。季語では、ハギ、ススキ、ナデシコ、フジバカマ、キキョウ、オミナエシなど。とはいえ、現在の切り花の世界では、これらは初夏や夏から出回っているものが多いのが現状です。
なかでも、温室で育てられる切り花は、庭や野山で育つ花と本来の旬が大きく異なります。

切り花で人気が高いバラも。ローズガーデンでの見頃は春と秋。ところが切り花でのバラでは、10月頃を境に生産地が北から南へと変化していくので、見頃は少し遅い11月頃です。
はなぞくかぞくでは、10月までは山形の安彦園芸さんのバラ、そして11月に入ると岡山県、広島県から新しい生産地のバラが入荷予定です。12月には人気の高いイングリッシュローズの生産地MIWA ROSE FACTORYさんの花も登場予定です。

はなぞくかぞく バラ イングリッシュローズ カーネーション ブルースター 秋

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はなぞくかぞく バラ イングリッシュローズ カーネーション ブルースター 秋

生産地が移り変わるのはバラだけではありません。夏以降、販売を中止していた高知県の田村善稔さんのブルースターや千葉県の鈴木浩仁さんのカーネーション、愛知県のジャパンフラワードリームさんのマムも秋には再度登場します。

はなぞくかぞく バラ イングリッシュローズ カーネーション ブルースター 秋

(鈴木さんのカーネ画像)
今から10月までは、晴天の日が増えつつも、夜の気温も下がり、花の色や艶がどんどん良くなってきます。フルーツでも昼夜の気温差があると、糖度が増すように、花にも昼夜の気温差の効果があるのです。

もちろん、年間を通じて楽しめる寺尾さんのガーベラ、日野洋蘭園さんのミディ胡蝶蘭やアイビーも継続して販売していきます。

秋になると、夏よりも長く楽しむことができます。ぜひ秋のひととき、生産地から直接届く新鮮な花であなたの時間を楽しみましょう。

文:はなぞくかぞく編集部