はなぞくかぞくコラム

脇役だけじゃない、カスミソウの楽しみ方

2021年08月16日

脇役だけじゃない、カスミソウの楽しみ方

福島県大沼郡昭和村は、夏場のカスミソウの大産地です。はなぞくかぞくでは、昭和村の立川幸一さんのカスミソウを販売しています。

カスミソウといえば、ある年代の方には、バラやカーネーションなどの華やかな花に合わせるもの、という認識をお持ちなのではないでしょうか?

ふわふわとした白く小さな花がたっくさんついたカスミソウは、どんな花も魅力的かつボリュームアップして見せてくれる花です。
ですが、違う楽しみ方もできるのです。

今回は、昭和村のカスミソウの楽しみ方を福島県で活動をしている円谷しのぶ先生に教えていただきます。
円谷先生にとって、カスミソウは?
「最初の花屋に勤めたとき、直属の上司がカスミソウが大好きで、どんな花にもカスミソウを合わせて花束を作っていましたね。当時は、バラはもちろんですが、トルコギキョウとの組み合わせも人気でした」
当時は、やはり定番だったのですね。

ちなみに今回、円谷先生に生けていただいたカスミソウは白と染色したピンク、ラベンダー、ブルーの4色です。

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

「はなぞくかぞくで届くカスミソウは長さがコンパクトなので、このまま出してすぐ飾ることができていいですね。お花屋さんで長いカスミソウを買う場合は、枝を整理して飾ったが方がきれいですよ。カスミソウはフィラフラワーという小さな花がたくさんついた花です。ふわふわとして飾るか、ぎゅっと花を集めて一つの塊として飾る。あとは、いけばなのように1本だけでサラリと生けるよりも、自然にばさっと飾るとナチュラルな雰囲気で楽しめます」
カスミソウは難しいと思っていたけれど、意外にも楽しみ方が多いんですね。
今回は白いカスミソウだけでなく、染めたカスミソウもありますが、カスミソウだけで合わせるコツはありますか?
「染めたカスミソウと白のカスミソウだけで飾るなら、メインにしたい色と合わせる色の本数を変えることで、雰囲気が大きく変わりますよ。こちらのスクエアのベースに生けたのは4色をミックスしています。こういう奥行きや幅のあるフラワーベースの場合は、手前と奥で色を変えるのも面白いですよ」

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

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「今回は優しげな印象にしたかったので、鮮やかなブルーは他の色よりも量を減らして飾っています」
確かに優しい印象のピンクやラベンダーに比べると鮮やかなブルーは強さを感じますね。

「そうなのです。ちょっと量が多いとこのブルーが勝ってしまいます。でも綺麗な青なので、この青さを際立たせるために、2つの花瓶を使って生けてみました」

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

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おお、こうするとブルーの鮮やかさを生かしつつ、カスミソウらしい柔らかな雰囲気もいかせますね。あえて、1つの花瓶に生けず、二つの花瓶を使って飾るというのも素敵ですね。
「花瓶の並べ方でも楽しめますよ。それから、透明なガラスや白いガラスを使って生けると夏感が演出できます。同じブルーでも落ち着いた色の器を使うと印象が全然違いますよ」

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おお、シックな器だと、落ち着いた印象ですね。確かに青の鮮やかさよりも、落ち着いた印象に見えますね。
「こういう風に飾る器の色を選んでいくのもおすすめですよ」。

ふわふわとして枝分かれがたくさんあるカスミソウですが、組み合わせよりも上手に生けるテクニックはありますか?
「カスミソウは1本ずつ花瓶に生けていくよりも、花束を組むときのように手の中で束ねてから器に生けると枝が絡まず、1本ずつが綺麗に広がっていきます。優しい感じに生けたいなら、おすすめの生け方です」。

なるほど、確かにカスミソウのようなフィラフラワーって絡みやすいですよね。
あえて、花束にして生けるというのは、意外な盲点でした。

「最初に、ぎゅっと塊にして生けるという方法もあるとお伝えしたように、それがこちらです」

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

うわぁ、卵型の器にこんもりカスミソウが集まっていてかわいいですね!
「LAに息子と旅行したときに、見つけたアメリカの作家ものです。小さな花をぎゅっとすることで、塊自体をひとつの花として見ることができます。こちらも手で束ねて形作ると仕上がりが綺麗ですよ」

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ぎゅっと集まったピンクの小花がラブリーですね。器の赤っぽい装飾とも相性がよく、素敵です。

「染めのカスミソウはドライフラワーにしても、色が残るので、スワッグなどにもおすすめの花材ですよね。今回はスワッグではないですが、小さなブーケをスワッグっぽく飾ってみました」

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

「蔓を丸くリース状にして、ワイヤーでミニブーケを留めています。ブーケは丸い形のラウンドで球形というより半球形のような形です。このまま吊るして長く楽しめますよ」
おお素敵ですね。花瓶で飾った残りでも作れそうな量もいいですね。
ちなみにこの状態から1週間後の様子はこちら。

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

1週間でだいぶドライになっていますが、花の色はそのまま、インテリアに取り入れて楽しむことができますね。

最後に恒例の円谷先生のお庭のお花とカスミソウの組み合わせを紹介していただきましょう。
「今回はどちらも庭で咲いたクチナシとラムズイヤーを合わせてみました。小さく生けたものは、主役はクチナシで脇役として短くカスミソウを合わせてみました。白い花(クチナシ)を引き立てるようにラベンダーとブルーのカスミソウを合わせて、小さなブーケのようにしました」

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かわいいですね。カスミソウがクチナシを引き立てて爽やかです。
「最後はカスミソウの茎を長めに生けたものです。ラベンダーと白のカスミソウを大きく生けて、器の縁のあたりにクチナシとラムズイヤーを合わせています。少し器を締める感じで生けてみました」

カスミソウ かすみ草 babysbreath ベビーブレス ドライフラワー 昭和村 立川幸一 染カスミ アルタイル

カスミソウの長さと生け方、量を変えるだけで、同じ花との組み合わせでも色々と楽しめますね。
ぜひ、花瓶生けからドライフラワーになるまでカスミソウを楽しんでみてください。

【教えてくれた人】
円谷しのぶ先生 福島県出身。大学卒業後、都内の花店で働きはじめたことをきっかけに花の道へ。その後、大手花店の本社教育担当やグリーンショップ担当など幅広く活躍。現在は福島県にある自宅で、庭の花を使ったレッスンやクラフト、和ハーブの教室などを開催中。
Instagramはこちら➤https://www.instagram.com/shinobu_t_2v/

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text:はなぞくかぞく編集部