バラの咲き方―花びらの形と花の形―
はなぞくかぞくでは、季節により、山形県の安彦園芸さんと愛知県のMIWA ROSE FACTORYさんが生産するバラを扱っています。
バラは昔から多くの人を魅了してきた花。切り花で流通している品種は約1,000種ほど。今回は、そんなバラの咲き方を紹介します。
バラの咲き方は、図鑑やブリーダー(品種を作る人)、専門家などによって多少異なります。そして、共通の明確な分類基準は設けられていません。季節や気温により、大きく変わることが理由かもしれません。
ここでは、花びらの形と花の形で分けて紹介します。
花びらの形
剣弁(けんべん)
花が開いてくると、花びらの先端が大きく反り返り、花びらが尖ったフォルムになるもの。尖り方は品種によって異なります。(画像はサムライ08)現代的なバラのイメージとして浸透している咲き方です。
半剣弁(はんけんべん)
剣弁ほど花びらが大きく反り返らず、丸みを帯びた反り返り方。花が咲く状態(開花ステージ)により見分けが難しく、見る人により判断が異なり、剣弁と判断されることもあります。
(画像 ブロッサムピンク)
丸弁(まるべん)
花びらが丸い形。時間が経っても反り返らず、そのまま開花する。
波状弁(はじょうべん)
波打つようなフリルが入る花びら。フリル咲きとも言われます。花びらの先端のみにフリルが入ったり、全体に入ったりと多様な咲き方があります。
花の形
高芯咲き(こうしんざき)
つぼみから開花していくときに、花の中心部分が高くなる咲き方です。剣弁の場合は、高芯咲きとの両方を兼ね備えた品種は多くあります。
カップ咲き
花びらが反り返らず、そのままカップ状に丸みを帯びたフォルムの咲き方です。花が開いて中心の花芯が見える花の場合は「オープンカップ咲き」と言われることもあります。カップが浅いものを「シャローカップ」、深いものを「ディープカップ」とさらに分けることもあります。
ロゼット咲き
ロゼットとは、開いた花の中心に小さな花びらが放射状に重なり合うもので、その形はさまざま。中心が4つに分かれたものはクォーターロゼット咲きとも言われます。最後にロゼット状になるため、カップ咲きなど他の咲き方と併用して表現されることも多くあります。
イングリッシュローズなどに多い咲き方です。なお、ロゼット咲きの品種をオールドローズと表現されることがありますが、現在流通している切り花で本当の意味のオールドローズはほぼありません。
他にも、盃状咲きや平咲き、ポンポン咲きなどもあります。
つぼみから開いてくることで、花のイメージが大きく変わるバラ。ぜひお気に入りの品種を見つけてください。
text:はなぞくかぞく編集部
flower&photo:円谷しのぶ
参考文献:切り花バラ図鑑1000上下巻(誠文堂新光社)
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