はなぞくかぞくコラム

続き❣イングリッシュローズの楽しみ方 その2

2021年06月14日

イングリッシュローズの楽しみ方 その2

フローリスト歴30年以上の円谷しのぶさんに教えていただく、イングリッシュローズの楽しみ方。今回はイングリッシュローズに庭の植物や雑草を合わせた楽しみ方をまず、教えていただきましょう。

「花瓶を持っていない人やイングリッシュローズに合う器がない場合は、空き缶やドリンクのボトルなどに生けるのもいいですが、缶によってはちょっと味気ない感じがしますよね。そんなときには、バスケットなどのなかに入れて飾るのがおすすめです」。

イングリッシュローズ 香りのバラ

「イングリッシュローズはその1でもお話ししたように、庭で咲いたような可憐な姿が魅力です。バスケットのなかに入れるだけで、ナチュラルな雰囲気が増しますし、インテリアにも合います。散歩しながら見つけた雑草も一緒に生けています」。
おしゃれなデザインの缶でなくても、これなら素敵に見えますね!そして、雑草の緑が本当に自然体。気取りがない感じですね。これだとお手軽なのもうれしいですね。

ちなみに、雑草でのおすすめとかありますか?
「イングリッシュローズと相性のいい雑草はグラス系と言われる、イネ科の植物ですね。ネコジャラシみたいな感じの雑草は合わせやすいですよ」。

そんな円谷先生が、グラス系と合わせたのが、こちらです。

イングリッシュローズ 香りのバラ

「シックな色の器に生けると、イングリッシュローズでも和の雰囲気が出ます。そんなときに、すらりとしたフォルムのグラス系は合いますね」。
おお!ダークカラーの陶器だと、しっとりとした雰囲気になりますね。
さっきのバスケットの雰囲気とは一変しますね。

イングリッシュローズ 香りのバラ

「この器は、口元が広い花瓶です。だから、バラの葉で器の縁を隠しています。そうすると、花の顔の印象が強くなります。口元をぎゅっと締めるように生けると花がより引き立ちますよ」
確かに、花と目が合いそうです。

「グラス系との組み合わせといえば、もう少しフレッシュな印象になる組み合わせもありますよ。今回のイングリッシュローズは、同系色のイングリッシュローズだけでまとめても素敵です。華やかさよりもすっきりとした魅力が出ます」。

イングリッシュローズ 香りのバラ

グラス系の垂れた葉が素敵ですね。
「さっきの和の雰囲気よりもグラスの本数を増やすと、イギリス生まれのイングリッシュローズらしさが出てきます。初夏の今の季節感にもグラス系はぴったりです。ツルバラの新芽も一緒に合わせてみました。黄緑色の優しいグリーンがイングリッシュローズとよく合いますね。グリーンは花の間に入れるよりも、花の周りに合わせると、よりバラが引き立ちます」。
アプリコットカラーが優しい雰囲気で、そしてスタイリッシュです。

いつも、円谷先生は丁寧に手を入れた庭で育てた植物でお花のレッスンをしています。そんな先生のお庭から、摘んできた植物とイングリッシュローズを合わせていただきました。

イングリッシュローズ 香りのバラ

華やかなダーシーとエディスに葉がブラウンのアメリカテマリシモツケ‘ディアボロ’を合わせています。‘ディアボロ’はブラウンカラーだけど、軽やかな葉が特徴です。
「これはどの子たちも顔を見えるように生けています。花首が見えると少し印象が変わるので、‘ディアボロ’の葉で隠しています」。
3本の花だと、ちょっと生けるの、難しくないですか?
「そうですね。3本の花を生けるときは、それぞれの顔をつなぐと三角形になるような位置にするといいですよ。手前の花を1本生けて、2本目は左右どちらかに振って、そして3本目で三角形ができるように奥に挿していきます」。
他の植物を入れると、イングリッシュローズだけで飾るときより少し雰囲気が変わって楽しいですね。

「最初(その1)に生けたイングリッシュローズにも‘ディアボロ’とツルバラを合わせてみました」と円谷先生。

イングリッシュローズ 香りのバラ

「こんな風に庭の植物をうまく利用するだけで、楽しみが増えますよね」
同じ花の組み合わせでも枝や葉が入ると、躍動感が出ますね。
バラの葉だけでも十分!と思っていたけれど、表情が豊かになって、より野趣あふれる感じですね。

「そうそう、イングリッシュローズを飾っていて水が下がりそうになったら、花首でカットして飾るのもいいと思います。水がはれる少し深いお皿にまず葉っぱを並べてから、短くカットした花を置いて、リース風にアレンジするのもいいですよ。アイビーの蔓などを添えると、リースらしさがアップしますよ。この後、花びらが散る直前に、シリカゲルのなかに埋めて数日程度放置すると、きれいに開いたイングリッシュローズのドライフラワーが作れますよ」。

イングリッシュローズ 香りのバラ

イングリッシュローズを最後の最後まできれいに楽しめますね。

「せっかくなので、私からも飾り方以外の提案があります。たくさんのイングリッシュローズが届いたら、少しお友達にお裾分けとかも素敵ですよね。15本や10本のアソートを少し分けて、こんな風にしてギフトにしたらどうでしょう。庭の花と合わせて、ざっくりとまとめてみました」。

イングリッシュローズ 香りのバラ

ナチュラルで素敵なブーケ!きっちりしたブーケ作りは難しいですが、庭の草花とカジュアルに合わせるだけでも、ギフト感が出ますね。

さまざまな楽しみ方ができるイングリッシュローズ。
香りも色も形を味わいながら、その美しさ、魅力を楽しみましょう。

【教えてくれた人】
円谷しのぶ先生 福島県出身。大学卒業後、都内の花店で働きはじめたことをきっかけに花の道へ。その後、大手花店の本社教育担当やグリーンショップ担当など幅広く活躍。現在は福島県にある自宅で、庭の花を使ったレッスンやクラフト、和ハーブの教室などを開催中。
Instagramはこちら➤https://www.instagram.com/shinobu_t_2v/

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はなぞくかぞく編集部